旅行会社の港から漕ぎ出す時が来ました(本社移転のご報告)

奥羽旅人ネイチャーセンター(YaH株式会社)代表の島貫です。
去年の年末から続けてきた本社移転,旅行業の変更登録の手続きが、ようやく公言できるくらいまで進んだので、ここにご報告いたします。

【変わったこと】
・法人の本社所在地が秋田県大仙市に移り、酒田事務所(旧本社)がなくなった
・旅行業者としての登録権者も秋田県知事に変わり、旅行業法上の活動範囲が「大仙市及び
 大仙市に隣接する自治体」になった(※旅行業種:地域限定旅行業はそのまま)
・NatureCenterとしての一つの場と、NatureShopという店としての機能をつくることがで
 きる空間を手に入れた(※リアル店舗のオープンはまだ先です)

とは言っても、わかっていることは、まだまだ未完成であること,そして、この未来の見えないコロナ禍の中で、新しいチャレンジと状況に応じたトライアル&エラーを繰り返しながら形にしていく,ということだけです。この新しい場所でいったい何ができるのか?と、まだまだ手探りの状態であることが最も明らかなところかと思います。

ただ、以前の酒田から事務所を移したから、もう山形県に関わらないというのではなく、秋田県にいながら山形県にも足を運び(島貫の「自宅」と住民票は山形県鶴岡市にあります)、一つの広域のフィールドとして捉えていくつもりです。そうして、いずれは奥羽6県を一つのフィールドにするという野望を実現したいと考えています(※地域限定旅行業者として活動できる範囲は限られていますが、旅行業以外の商品・サービスを提供する範囲に縛りはありません)。

今こそ旅行会社の港から漕ぎ出す時です(時々港に帰ってきます。笑)!

これまでお世話になった皆様も、新しくお世話になる皆様も
どうぞよろしくお願いいたします。

奥羽旅人ネイチャーセンター/YaH株式会社
代表  島貫 陽

エコツアーライブ16を野点で編集しました。

奥羽エコツアーライブをYouTubeにアップロードする時、これまではクイズ部分をまとめて編集してきましたが、11回目以降、野点を中心にした構成が増えてきたため、16回目は野点だけを切り取って編集してみました。ポイントごとにキャプションも入れていますので、ぜひご覧ください。

YouTube更新しました!

6月からFacebook LIVEでライブ配信している『奥羽エコツアーライブ』
その第15回目(10月15日(木)実施,場所:庄内空港緩衝緑地)を、クイズ場面のみ切り取って編集し、YouTubeにアップロードしました!「短縮版【冬を生き延びる虫たちの戦略?隠れている晩秋の虫たちを探してみよう!】奥羽エコツアーライブ15」です。

先日11月1日(日)に17回目を終え、次回は18回目です。今週末11月8日(日)の実施を予定しています。場所が決まり次第、改めてお知らせいたします。お楽しみに。

野点で大自然を感じる多方向チャンネルはじまりました!

6月からFacebookページをプラットホームに始まった奥羽エコツアーライブも15回目を迎え、従来の生き物観察に加え、茶の湯で大自然を楽しむ野点シリーズも始まりました。その第一回目が9月27日に「奥羽エコツアーライブ14」として実施され、本日そのダイジェスト版をYouTubeにアップロードしました。

晩秋も残り2週間。お好きな飲み物を片手に、身近な紅葉・黄葉,苔の色を眺めながら一服してみませんか?

奥羽エコツアーライブ14
▷ YouTube
Facebookページ

次回、奥羽エコツアーライブ16は、
2020年10月25日(日)14:00〜 の予定
※Facebookページに「いいね!」されると通知が届くようになります。
https://www.facebook.com/OutabitoYaH/

奥羽旅人ネイチャーセンター 雄物川小舎

ニューノーマルに相応しい働き方


YaH株式会社の島貫です。
久しぶりの投稿になってしまいましたが、今日は重要なお知らせがあります。

以前から少しずつ準備を進めてきた新しい拠点づくり。
ちょうど拠点候補となる空家を地域の方から紹介していただいた矢先に、コロナ禍が始まりました。

すぐに緊急事態宣言が発令され、県境を跨ぐ移動が制限、私も空家の持ち主さんも現地に近づけなくなりました。

そのような中、計画が思うように進まず、先の見えない不安から、つい足踏みをしてしまうこともありましたが、たとえ給付金や補助金をもらってコロナ禍を生き延びたとしても、コロナ禍を経験した社会で生まれる新しい生活様式(ニューノーマル)に相応しい働き方をつくっておかなければ、結局ジリ貧に陥り、遅かれ早かれ会社の死が訪れるに違いないと次第に危機感を感じるようになりました。

 

そんなわけで、緊急事態宣言が解除されてからは、予定していた7月賃借開始を遅らせずに実行することにしました。

afterコロナを生き延びるべく、大きなチャレンジを小さく始めます。
秋田県県南の雄物川近くにある空家に新しい拠点づくりを始めました。

オフラインの価値とオンラインの意味


しかし、コロナ禍の動きはまだまだ予測がつかないこともあり、当面はお客様を入れない住所非公開の場所とし、この際オンラインだからできることを模索してみようと考えています。
というのも、コロナ禍の中で様々な方が予想するニューノーマルの記事を見ていて、「これからは現地に行って、現地の人と直接会うことの価値が高くなり、オンラインや動画の意味が今まで以上に大きくなるのではないか」と感じたからです。

この空家と周辺地域を歩き回り、オフラインを補足するオンラインのサービスを構築することを目指します。
そして、いずれコロナ禍が収束した暁には、リアルなネイチャーセンターとして皆様をお招きしたいと思っています。

具体的には、繁忙期であるグリーンシーズン中にできるだけたくさんの実験とチャレンジをし、小さく始めて小さな失敗を繰り返し、新しい発見を積み重ねて行きたいと考えています。

6月から少しずつ始めた”奥羽エコツアーライブ”はエリアを広げて実施していきますし、それ以外の野外での活動も随時、FacebookやInstagram,Twitter,YouTube,ブログなどで発信していきますので、どうかこれからも応援よろしくお願いいたします!

 

かつてお店だったスペースを”奥羽旅人ネイチャーセンター雄物川小舎”のメインルームにつくり変えていきます。

セルフガイド01「旅するタネ メッセンジャーを探せ!」

秋は実りの季節。

きのこに木の実,くだもの、秋は味覚の宝庫。
木の実は有毒のものが少なく、割と集めやすいのではないでしょうか。
たとえば、ドングリ,クリ,トチの実,クルミ。

秋は様々な木の実が見られる。
これはつまり、様々なタネが見られるということでもあります。

植物は自力で移動することができないため、様々な力を利用することでタネをできるだけ遠くに運ぼうとします。

クルミもいくつかの戦略を持っています。
クルミの樹を見たことがありますか?

クルミの樹を探してみると、意外と苦労されるかもしれません。
でも、ある場所に行くと簡単に見つけることができます。
川のそばにクルミの樹はたくさん生えています。
どうして川のそばに多いのでしょうか?
クルミがタネをどのようにして運んでいるのか、それがわかれば、
川のそばにクルミがたくさん生えている理由もわかってきます。

最上川河川公園でのクルミの観察を通して
植物たちの強かな戦略を調べてみませんか?

クルミの樹は遠目にもわかりやすい
意外とたくさんなっている
黒いものほど古い
見慣れたクルミの実は、果肉を取り除いたもの
何者かに割られたクルミが散乱している
セルフガイド01(表面)
セルフガイド01(裏面)

『つなぐ川プロジェクツ』

YaH株式会社代表の島貫です。

私は埼玉県で幼少期を過ごしました。40年ちかく前のことです。
生き物好きな子どもだったので、昆虫採集をしに雑木林へよく出かけていましたが、
田んぼの用水路では小魚をとって遊んでいました。
水路を塞げるくらいの大きさの網を下流側に置き、上流から棒で水面を激しく叩くと、
バケツがいっぱいになるほど魚が採れました。
今では見ることのできない思い出の中だけの光景です。

みなさんの子どもの頃はどうでしたか?

今の子どもたちは川で遊んだ経験がほとんどないと思います。
子どもたちに「川に近づくな」と言っていませんか?
少子化で子ども自体の数も減ってきて、昔のように川での安全な遊び方やルールを
教えてくれるガキ大将もいなくなりました。
川で遊んでいて溺れて亡くなる子どものニュースが跡を絶たず、
子どもが川に近づくのは怖い。そう思う気持ちはよくわかります。

でも一方で、川で遊んだことがある方は、その記憶から、
子どもに川遊びを体験してもらいたいとも思っているはずです。

安全な遊び方をしてもらえるなら。

そこでYaH株式会社では、川に接する最初の一歩になる道具のキットを開発し、
子どもたちがキットを組み立て、実際に川で使ってみるイベントを企画しました。

道具の使い方だけでなく、道具の歴史、材料のこと、材料の木材が育った森のこと、
そして川での使われ方、川が山と海をつないでいること、川漁師のこと、
川魚のこと、川魚料理、川の文化のこと、川での遊び方、川の災害、
川の恐ろしさまで様々なことに触れます。

道具を通して川を知ってもらい、川に関わる方法を学んでもらいたいと思っています。

川に関わる方法が一つわかれば、子どもたちは自分で調べるようになります。
どんな関わり方をすることが自分にとって気持ちが良いか、
川の未来について自分で調べ、自分で行動できる子どもを増やすことが、
この「つなぐ川プロジェクツ」の目標です。

また、いつか故郷を離れることになる子どもたちにとっては、
川での楽しい思い出が故郷に戻るきっかけの一つになれば、という願いもあります。
サケが水の匂いを覚えていて、いつか生まれた川に帰ってくるように。

そして、川の現状を知ることで、いつか川に関わる道を選んでくれたら、
この「つなぐ川プロジェクツ」は真に成功したと言えるのではないでしょうか。

「つなぐ川プロジェクツ」は、
箱メガネから始まり、川と海,山,人,暮らし,文化…

さまざまなモノ・コトをつないでゆきます。

【事前申込制】8/25(日)『つくる つかう。はじめての箱メガネ』

前回の箱メガネづくりの時は「つくる」だけで「つかう」がありませんでした。
でも、今度は川に入ります。自分でつくった箱メガネをつかってみよう!

令和元年8月25日(日)11:00〜16:00
古民家カフェ わだや [Google map](山形市飽海郡遊佐町吉出字和田3-5)
月光川

参加費:7,000円(当日、受付時にお支払いください)

参加費に含まれるもの:箱メガネキット1個と材料費,保険代,子ども用ライフジャケット
参加費に含まれないもの:飲み物,昼食,ウォーターシューズ(※3),大人用ライフジャケット(※4),遊漁料(※5)

※1. 詳細情報は、申し込みされた方に個別にお知らせいたします
※2. 川遊び単体でのご参加はお断りいたします。必ず箱メガネづくりからご参加くださいますよう、お願いします
※3. 川の中に入るための靴は踵をしっかりと固定できる靴が必須となります。サンダルだとしょっちゅう脱げますので、
 ウォーターシューズ(マリンシューズなど)が望ましいですが、履き慣れた古いスニーカーでも代用できます
※4. 弊社でご用意するライフジャケットは子ども用です。大人用のものはお客様の方でご用意いただくことをお勧めいたします
※5. 遊漁料について、小学生はかかりませんが、大人は採捕行為をした時、遊漁料の支払いが必要になります。
 同行される保護者の方、もしもご自分でも魚を採りたいという時は、予め遊漁証を購入されることをお勧めいたします。
 なお、月光川における遊漁証はファミリーマート遊佐町小原田店で購入することができます。
 遊漁料は山形県内水面漁業協同組合連合会の《公式サイト》をご覧ください。
 弊社では販売しておりませんのでご了承ください

対象:小学生(ただし4年生までは保護者同伴)
定員:10組
申込:申込みフォームの必要項目にご入力ください
問合せ:問合せフォームにご入力ください

※キットや材料を準備する都合上、事前申込をお願いいたします。
※内容・参加費など予告なしに変更することがあります。予めご了承ください。

主催:YaH株式会社


【一日のおおまかな流れ】

[①つくる]
[②つかう]
[③観察する]

前回の様子,その他のトピックはWebサイトのInformationInstagramをご覧ください。

【参加者募集中・要申込】7/27『つくる。はじめての箱メガネ』

間もなく梅雨が明けますね。
これから来る暑い夏を楽しく過ごすために,夏休みの思い出づくりに,親子のふれあいに,
また遊佐町民花火大会が始まるまでの時間を楽しくするために
人と自然をつなぐ小道具をつくりませんか?

箱メガネは人と川との距離感を縮めます。
これがあれば、身近な川の見えなかった姿が見えるようになります。
今まで何気なく見ていた風景が変わって見えますよ!

当日の内容

  1. イントロダクション
  2. 箱メガネをつくる
  3. 会場前を流れる月光川の散策

[こんな方におすすめ]

  • 自然体験したい!
  • ものづくりに関心がある!
  • 木育に興味がある!
  • 川遊びしたい!
  • 知りたい!森のこと,川のこと,海のこと,自然のこと!!!
※接着剤やコーキング材が乾くのに半日程度かかるため、
月光川散策の時には、つくった箱メガネを使うことができません。
そのため、箱メガネづくりに参加された方限定で、
使うイベントを後日開催予定です。

   § § § § §

日時:令和元年7月27日(土) 13:00開始(12:30開場) 15:30終了予定
場所:古民家カフェわだや(山形県飽海郡遊佐町吉出字和田3-5)
参加費:4,500円(箱メガネキット1個と材料費,保険代ほかを含む)
対象:小学生(ただし4年生までは保護者同伴でお願いします)
定員:10組程度
申込:下記のリンクから申込フォームにご入力ください。
キットや材料を準備する都合上、事前申込をお願いいたします。

https://form.run/@hakomegane

問合せ: http://動く専門旅行会社yah.jp/messagecard/ (ホームページ内「MessageCard」)

主催 YaH株式会社

よくデザインされたツール

こんばんは、ミツヲです。

いろいろと不満の多かった協力隊時代でしたが、
一方で、ジオパークに関わる多くのことを吸収できた時期でもありました。
今携わっているジオパーク活動の土台を形づくっているのは、間違いなくこの2年間です。

ジオパークは他に類を見ない制度だと思います。
世界遺産もジオパークも同じユネスコの登録制度ですが、
ジオパークは世界遺産よりもよく考えてデザインされていると思います。
ジオパークが特に重視しているのが持続可能性です。
持続可能性をつくりだす3つの軸「教育」「保全」「ジオツーリズム(地域振興)」があり、
2軸を1軸が支えるような構造になっているので、
どれか1軸が欠ければ全体はバランスを崩してしまいます。
そして、ジオパーク同士がお互いの活動に貢献しつつネットワークを強くし、
「ジオパーク」というブランドを確固たるものにしていく。
そういうところにも持続可能性を追求する姿勢が見えます。

持続可能性と共に大切にされているのが「人」だと思います。
『ジオパークは人である』と言われるように、
ジオパークは「人」がいなければ成り立ちません。
その地域が「ジオパーク」になったその先、
どのような地域を目指そうとしているのか、明確なビジョンを持っている地域だけが
「ジオパーク」を名乗ることが許されます。
「ジオパーク」になることが目的の地域は「ジオパーク」を名乗ることが
できません。

「ジオパーク」を、柵で囲われた公園のようなものだと思う方も
いるでしょうが、実はそれだけでなく、「ジオパーク」は、
そのブランドを利用して地域をつくっていくツールだと
言い換えることができると思います。

かたちのあるデザイン・かたちのないデザイン