セルフガイド01「旅するタネ メッセンジャーを探せ!」

秋は実りの季節。

きのこに木の実,くだもの、秋は味覚の宝庫。
木の実は有毒のものが少なく、割と集めやすいのではないでしょうか。
たとえば、ドングリ,クリ,トチの実,クルミ。

秋は様々な木の実が見られる。
これはつまり、様々なタネが見られるということでもあります。

植物は自力で移動することができないため、様々な力を利用することでタネをできるだけ遠くに運ぼうとします。

クルミもいくつかの戦略を持っています。
クルミの樹を見たことがありますか?

クルミの樹を探してみると、意外と苦労されるかもしれません。
でも、ある場所に行くと簡単に見つけることができます。
川のそばにクルミの樹はたくさん生えています。
どうして川のそばに多いのでしょうか?
クルミがタネをどのようにして運んでいるのか、それがわかれば、
川のそばにクルミがたくさん生えている理由もわかってきます。

最上川河川公園でのクルミの観察を通して
植物たちの強かな戦略を調べてみませんか?

クルミの樹は遠目にもわかりやすい
意外とたくさんなっている
黒いものほど古い
見慣れたクルミの実は、果肉を取り除いたもの
何者かに割られたクルミが散乱している
セルフガイド01(表面)
セルフガイド01(裏面)

『つなぐ川プロジェクツ』

YaH株式会社代表の島貫です。

私は埼玉県で幼少期を過ごしました。40年ちかく前のことです。
生き物好きな子どもだったので、昆虫採集をしに雑木林へよく出かけていましたが、
田んぼの用水路では小魚をとって遊んでいました。
水路を塞げるくらいの大きさの網を下流側に置き、上流から棒で水面を激しく叩くと、
バケツがいっぱいになるほど魚が採れました。
今では見ることのできない思い出の中だけの光景です。

みなさんの子どもの頃はどうでしたか?

今の子どもたちは川で遊んだ経験がほとんどないと思います。
子どもたちに「川に近づくな」と言っていませんか?
少子化で子ども自体の数も減ってきて、昔のように川での安全な遊び方やルールを
教えてくれるガキ大将もいなくなりました。
川で遊んでいて溺れて亡くなる子どものニュースが跡を絶たず、
子どもが川に近づくのは怖い。そう思う気持ちはよくわかります。

でも一方で、川で遊んだことがある方は、その記憶から、
子どもに川遊びを体験してもらいたいとも思っているはずです。

安全な遊び方をしてもらえるなら。

そこでYaH株式会社では、川に接する最初の一歩になる道具のキットを開発し、
子どもたちがキットを組み立て、実際に川で使ってみるイベントを企画しました。

道具の使い方だけでなく、道具の歴史、材料のこと、材料の木材が育った森のこと、
そして川での使われ方、川が山と海をつないでいること、川漁師のこと、
川魚のこと、川魚料理、川の文化のこと、川での遊び方、川の災害、
川の恐ろしさまで様々なことに触れます。

道具を通して川を知ってもらい、川に関わる方法を学んでもらいたいと思っています。

川に関わる方法が一つわかれば、子どもたちは自分で調べるようになります。
どんな関わり方をすることが自分にとって気持ちが良いか、
川の未来について自分で調べ、自分で行動できる子どもを増やすことが、
この「つなぐ川プロジェクツ」の目標です。

また、いつか故郷を離れることになる子どもたちにとっては、
川での楽しい思い出が故郷に戻るきっかけの一つになれば、という願いもあります。
サケが水の匂いを覚えていて、いつか生まれた川に帰ってくるように。

そして、川の現状を知ることで、いつか川に関わる道を選んでくれたら、
この「つなぐ川プロジェクツ」は真に成功したと言えるのではないでしょうか。

「つなぐ川プロジェクツ」は、
箱メガネから始まり、川と海,山,人,暮らし,文化…

さまざまなモノ・コトをつないでゆきます。

【参加者募集中・要申込】7/27『つくる。はじめての箱メガネ』

間もなく梅雨が明けますね。
これから来る暑い夏を楽しく過ごすために,夏休みの思い出づくりに,親子のふれあいに,
また遊佐町民花火大会が始まるまでの時間を楽しくするために
人と自然をつなぐ小道具をつくりませんか?

箱メガネは人と川との距離感を縮めます。
これがあれば、身近な川の見えなかった姿が見えるようになります。
今まで何気なく見ていた風景が変わって見えますよ!

当日の内容

  1. イントロダクション
  2. 箱メガネをつくる
  3. 会場前を流れる月光川の散策

[こんな方におすすめ]

  • 自然体験したい!
  • ものづくりに関心がある!
  • 木育に興味がある!
  • 川遊びしたい!
  • 知りたい!森のこと,川のこと,海のこと,自然のこと!!!
※接着剤やコーキング材が乾くのに半日程度かかるため、
月光川散策の時には、つくった箱メガネを使うことができません。
そのため、箱メガネづくりに参加された方限定で、
使うイベントを後日開催予定です。

   § § § § §

日時:令和元年7月27日(土) 13:00開始(12:30開場) 15:30終了予定
場所:古民家カフェわだや(山形県飽海郡遊佐町吉出字和田3-5)
参加費:4,500円(箱メガネキット1個と材料費,保険代ほかを含む)
対象:小学生(ただし4年生までは保護者同伴でお願いします)
定員:10組程度
申込:下記のリンクから申込フォームにご入力ください。
キットや材料を準備する都合上、事前申込をお願いいたします。

https://form.run/@hakomegane

問合せ: http://動く専門旅行会社yah.jp/messagecard/ (ホームページ内「MessageCard」)

主催 YaH株式会社

よくデザインされたツール

こんばんは、ミツヲです。

いろいろと不満の多かった協力隊時代でしたが、
一方で、ジオパークに関わる多くのことを吸収できた時期でもありました。
今携わっているジオパーク活動の土台を形づくっているのは、間違いなくこの2年間です。

ジオパークは他に類を見ない制度だと思います。
世界遺産もジオパークも同じユネスコの登録制度ですが、
ジオパークは世界遺産よりもよく考えてデザインされていると思います。
ジオパークが特に重視しているのが持続可能性です。
持続可能性をつくりだす3つの軸「教育」「保全」「ジオツーリズム(地域振興)」があり、
2軸を1軸が支えるような構造になっているので、
どれか1軸が欠ければ全体はバランスを崩してしまいます。
そして、ジオパーク同士がお互いの活動に貢献しつつネットワークを強くし、
「ジオパーク」というブランドを確固たるものにしていく。
そういうところにも持続可能性を追求する姿勢が見えます。

持続可能性と共に大切にされているのが「人」だと思います。
『ジオパークは人である』と言われるように、
ジオパークは「人」がいなければ成り立ちません。
その地域が「ジオパーク」になったその先、
どのような地域を目指そうとしているのか、明確なビジョンを持っている地域だけが
「ジオパーク」を名乗ることが許されます。
「ジオパーク」になることが目的の地域は「ジオパーク」を名乗ることが
できません。

「ジオパーク」を、柵で囲われた公園のようなものだと思う方も
いるでしょうが、実はそれだけでなく、「ジオパーク」は、
そのブランドを利用して地域をつくっていくツールだと
言い換えることができると思います。

かたちのあるデザイン・かたちのないデザイン

転機

こんばんは、ミツヲです。

私が応募した遊佐町地域おこし協力隊のミッションは
自治体へのジオパーク普及でした。
ただ、ジオパークが何なのか知っていたわけではありません。
以前携わっていた自然教育に近い仕事だろう、という程度の認識でした。
生きていくために選んだ新しい仕事でしかなかったので、
それで良かったのだと思います。
しかし、協力隊の任期を終える時には次の仕事を見つけていなければならない、
という危機感だけは強く持っていて、着任後すぐにその準備をはじめました。
左手が不自由になってしまったので、
普通の仕事はもうできないだろうとも思っていました。
ただ、この時は自分で起業しようという気持ちがあったわけでは
ありませんでした。

そうして次の仕事を漠然と探し始め、
ジオパークのガイド養成講座を受けることになりました。
ジオパークが何なのか全く解っていなかったわけですから、
それを知るためにも丁度良い機会だったというわけです。
そして、その養成講座で先程のビッグネームの話に結びつくわけです。

その後、協力隊の仕事は2年で幕を引くことになります。
ジオパークガイドとして報酬をもらいながら協力隊の仕事も続けていくのは、
町の協力隊の制度的には難しかったようで、
プロのジオパークガイドとして活動を本格的に始めたかった私は
協力隊を途中で辞めることを考え始めました。
そうこうしているうちに町との折り合いもつかなくなり、
契約が打ち切られることになりました。
隊員の定住を図ることが制度のねらいであるにもかかわらず、
勤務中はその準備をさせてもらえないという大きな矛盾が
協力隊制度にはあると思っています。

ここは男鹿半島・大潟ジオパーク

こんばんは、ミツヲです。
2015年6月、私は縁あってこの山形県庄内地方にやってきました。

ただ、その縁は実は20年前に始まったものでした。
1997年1月6日放送のドキュメンタリー番組、NHK『生き物地球紀行』で取り上げられていた
清流・牛渡川に私はすっかり魅了されてしまったのです。
牛渡川は百名山・鳥海山の麓を流れる小さな川で、様々な貴重な生き物が生息しています。
番組の中で特に印象的だったのは、水面に白い花を咲かせるバイカモと透き通る川の水でした。
幼い頃から、川といえば埼玉の荒川を流れる濁った水のイメージが強かったので、
水中から撮影された透き通る水の映像は、私の心を一瞬で持っていってしまいました。

その時に感じた「いつか行ってみたい」という気持ちが私の記憶の中にずっと残っていました。
そして、木工の仕事で左手に大怪我を負い、病床で次の仕事を探していた私の意識を遊佐町に運んでいきました。
2014年の終わり頃、私は遊佐町地域おこし協力隊の求人情報を見つけたのです。

とても透き通っているので、水がない様にも見える

ビッグネーム

こんにちは、ミツヲです。

庄内には魅力がたくさんあります。
食べ物も風景も文化も人も…

『でも、チラシに名前を載せて人を連れてくることができるのは「鳥海山」だけ』

3年前、ジオパークのガイド養成講座に出席していた時、同期の仲間から言われた言葉です。
その人は庄内に生まれ、登山ガイドとして活動しながら地域の観光にも深く関わっている人でした。

このフレーズが、私が起業を意識し始めた最初のきっかけでした。
「鳥海山」以外にも、核となるネームバリューのある場所・ものをつくりたい。

これが始まりです。

秋田県羽後町から見る鳥海山

手づくり!サイクルスタンド

こんばんは ミツヲです。

サイクリングの途中で休憩する時、バイクをどのようにしてますか?

  • 木や壁に立てかける
  • 横倒しにする
  • 自分で持ってる など

いろいろあると思いますが、サイクルスタンドにかけることもできます。
そして、このサイクルスタンドは意外と簡単につくることができるのです。

身近なホームセンターで2×4材とブラケットを買ってくれば、既製品(完成品)の半分の経費でつくることができます。

より丈夫なものにするために、防腐剤を塗ったり足の先に金具を付けたりすることもあるようですが、今回はしないことにしました。
因みに、このスタンドは同じ高さのものを2つ並べてコンパネをのせると作業台にすることもできます(作業面が少し高いですが)。

イベント報告▷2/28『登山が楽になる安心技術講習会』

こんにちは、ミツヲです。
遅くなってしまいましたが、2月28日(木)に弊社主催で開催した
『登山が楽になる安心技術講習会』の報告を掲載します。

机上で話を聴くだけでなく、体を動かしたり、
心拍数を図って実験してみたりして、学びを深める場面もありました。
後ろから眺めていて、皆さんが楽しんでいる様子がよくわかりました。

参加された方からいただいたアンケートには、『満足したこと』について
以下のように書かれていました。
次回の企画の参考にさせていただきます。ありがとうございました。

  • 講師の方の職歴に裏付けされた知識を、登山に役立つノウハウとして教えていただけた
  • 今までの経験から解ってはいた事を、理論的に話していただけて、納得しながら理解することができた
  • 体の仕組みや今後のトレーニングなど役に立つ内容盛りだくさんだった
  • 不確かだったことの正解をしっかり確認できた
  • 楽に登るコツがわかった
  • 理論的なところが、私にはぴったりだった
  • 実用的な知識を具体的に教えていただいた

一方で、駐車場やトイレのこと、情報のフォローアップなど、
改善のご指摘もたくさんいただきました。
少しずつですが、より満足していただける内容に近づけていくつもりです。
講習会の規模について、定員は30名でしたが、駐車場や会場の広さから
今回参加された15名程度が限界であることがわかりました。
次回はもう少し少人数制で開催する予定です。

今後も同じ内容で、或いはより深掘りした内容で、開催したいと考えておりますので、
今回参加された方もされなかった方も次回をお楽しみに!

講師の熊谷先生と話の内容(目次)
聴くだけでなく、心拍数を計ってみたり
空気椅子してみたり
歩行練習をしてみたり
温かいお茶と参考書コーナーもありました
講習終了後は、ファーストエイドキットの質問がしばらく続きました

冬山ガイド用ザックを探して

こんばんは、ミツヲです。
冬山ガイド用にスコップ,プローブ,ピッケル,スノーソー,スノーシュー,ストックを
つけることができるザックを暫くのあいだ探していました。

そして、その候補の1つとして『The 3rd eye CHAKRA #001』を見つけました。
容量は40Lと60L、色はブラックとホワイト、ブラウンがありますが、
ガイドとしてお客様の荷物を入れることを考えて60Lのものを選択しました。

とてもシンプルなつくりをしているザックですが、
主気室と前面の間に「クイックアクセス・ポケット」と呼ばれる空間がつくられていて、
スコップ,プローブ,スノーソーを収められるようになっています。
ピッケルは細引きを取り付けて側面に固定。
スノーシューとストックもなんとかなりそう。

メーカーのホームページ( http://t3ec.net/products/backpack/ )を見ると、
「ミニマルは正義、シンプルは美」
ヒマラヤに育まれたT3ECのデザイン哲学を基に、
リッド(雨蓋)式+トップロード+1気室という、
山岳用バッグの原点的な構造を踏襲しながら、
オールラウンドな用途と苛酷な使用環境に最適化するべく
独自機能を付加したのが、
このTHE BACKPACK #001です。
” と。

このザックで、明後日からの登山ガイド検定に挑みます。